千里丘の駅前を歩くと、空気が少しずつ変わってきたように感じる。
まだタワーマンションの完成までは時間があるけれど、
工事の足場や新しい看板を見るたびに、
この街が確実に「次のステージ」へ向かっているのを感じる。
人の流れも、少しずつ変わっていくのだろう。
そんな中、今夜は久しぶりに昔よく行った洋食屋さんを訪ねた。
子どもが小さかった頃、家族で何度か通った思い出の店。
あの頃は“ごちそう”の味だったけれど、
今は居酒屋風のメニューが並び、常連さんの笑い声が賑やかに響いていた。
最初は少し寂しさを感じたけれど、
それはきっと“変わってしまった”のではなく、
“変わらなければならなかった”のだと思う。
お客様のニーズに合わせて形を変えることは、
商売を続ける上での自然な流れ。
けれど同時に、店としての個性をどう保つか──
その問いは、自分にも突きつけられている。
C-STATIONも1987年の創業以来、
時代の流れとともに歩んできた。
音楽の聴かれ方も、CDの意味も大きく変わった。
それでも、私たちが目指してきたのは
「音楽が大好きなあなたにとってのParadise of Music」であり続けること。
音楽が大好きなあなたにとって
C-STATIONもそんなショップになれれば
私たちもとても幸せです。
あなたにとっての ♪ Paradise of Music ♪
— C-STATION公式サイトより
この言葉は、大学生の頃に音楽に心を動かされた自分への約束でもある。
街が変わっても、ビルが高くなっても、
C-STATIONが灯す小さな明かりの温度は変えたくない。
進化する街の中で、
「変わらずに進化する店」でありたい。
そのために、今日もひとつずつ、音楽・CDを並べていく。